RCLT構造の集合住宅
作品紹介
本計画はRCとCLTの長所を組み合わせたハイブリット構造である『RCLT』構造と名付けた構法を用いた集合住宅の提案。RCとCLTをハイブリット化することで、現在の法規制の中で防耐火性能を確保し、都市の至る所で建築可能なシステムを構築することを目指した。また多くの部材を工場生産することを前提としており、熟練工が減少していく現代において高精度の施工品質を実現し、増築・減築・改築にも柔軟に対応するスケルトンシステムの構築を目指した。
作品概要
受賞部門 | 設計部門 |
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受賞年 | 2017年 |
賞の種類 | 国土交通大臣賞 |
受賞者 | 豊田 郁美 渋谷 篤 阿久津 勝 (㈱日建ハウジングシステムlid研究所) |
講評
現在ある技術や工法を組み合わせて、混構造で適材適所にCLTを使うアイディアであり、RCとCLTを組み合わせた建築のシステム、構造の明確な提案である。床はCLTとRCのハイブリッド構造床とすることで、階層間の防火区画を形成させ、遮音性に配慮もされていました。CLTはコンクリート打設時の型枠としても利用することで施工性にも寄与させている点も評価できる。