New Standard for Wooden Architecture

作品紹介

国産2x4xCLT 汎用的な建築資材である2X4材と、先進的な建築資材であるCLT。2つの対象的な木の建築資材を組み合わせたプロジェクトとして1~3階建ての木のプレファブオフィスを提案する。CLTのラミナを 2X4材で利用して制作することで、2X4材とCLTを組み合わせて使用する場合に起きる異なるモジュールによる問題を解決することができる。CTLパネルや2X4の壁パネルは可能な限り工場でプレファブリケーションすることで現場での作業を最小限に抑え、熟練した職人でしか出来ない工程を削減することが出来る。これまで軽量鉄骨や鉄骨造が主流だったプレファブオフィスは国産木材の利用振興や将来的な可能性でもある環境税導入に伴う炭素固定化に向けた取リ組みの一つとして、木造のプレファブオフィス化が進められると考える。

作品概要

受賞部門 設計部門
受賞年 2018年
賞の種類 農林水産大臣賞
受賞者 川中 彰平
大芝 宗一郎
高橋 健熙
(㈱三井ホームデザイン研究所 施設設計部)

講評

審査員票4票が入った作品の1つで、さまざまな材料を組み合わせCLTとツーバイフォーをつなぐものとして、NLT(Nail Laminated Timber)を取り入れた作品です。発展していくアイデアとして評価され農林水産大臣賞の受賞となりました。 審査委員からは「これまで何年かやってきて大きなものや工夫を凝らしたものも全国に事例が出てきています。今後展開を図っていくときに、ツーバイフォーとCLTの提案はよいと思います。」「平行弦トラスを設備、配管のスペースとしているのは、アメリカのツーバイフォーでは多くて日本では少ないと思います。これからこういうことも考えてほしいと思いました。」とのコメントがありました。