CLTで、未来に備える。今、伝えたい、木の実力と魅力

サステナビリティ経営のためのCLT活用

CLTで、未来に備える。

今、伝えたい、木の実力と魅力

注目のコンテンツ

4分でわかる!なぜ今、CLT!?

世界が“脱炭素” に向けて走り出した!
~2050年カーボンニュートラルな社会

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“脱炭素”に向けた建設・不動産業界の取り組み

「建設工事プロジェクトで温室効果ガス排出量を削減し、スコープ3に対応するのに、木は有利だ」

不動産デベロッパー A社

企業としてグリーンな資産でなければ保有できない状況になってきている。脱炭素社会に向けた行動計画を取りまとめ、建設時のCO2排出量を正確に把握する算出ツールの整備などを進めている。
木はあきらかに鉄筋コンクリート造や鉄骨造よりも製造するときのCO2排出量が少ない。また、乾式で建てられるので建築時のCO2排出量も少ない。モジュール化・プレハブ化することで再利用も期待できる。

※スコープ3とは、自社の事業以外の排出量のことで、不動産業界で言えば施設の建設時から解体時までの温室効果ガス削減が求められています。

サプライチェーン排出量=Scope1排出量+Scope2排出量+Scope3排出量
2015 年のパリ協定に基づき、事業者には温室効果ガスの排出削減目標(SBT:Science Based Targets)を定めることが求められています。事業者は自らの事業だけでなく、原材料調達・製造・物流・販売・廃棄などサプライチェーン全体から発生する温室効果ガス排出量を削減していく必要があります

 

「木材利用を考えていかないと、
この国には住めなくなってしまう」

不動産デベロッパー B社

国内の森林蓄積量が多くなってきており、森林資源の循環を生む取り組みが必要だ。このままだとこの国に住めなくなるという話も出てきており、今後はデベロッパーが各地域社会に対して何ができるかということを伝えていかなければならない。木質化によってどの程度のCO2削減量になるのか、今後そうした基準が示されるのを期待している。
国内の新築着工面積はまだまだ多く、厚さ30mmの木材を使用してもかなりの物量になる。木材の利用を進めていくことで、森林資源の循環を生んでいけるようにしたい。

 

「今後は環境不動産が
グローバルスタンダードになっていく」

不動産デベロッパー C社

当社が豪州に建設したインターナショナルハウスは、CLTを使用することにより同規模の建物に比べて内包炭素を約40% 削減できた。また、立地のよいビルと同程度の賃料で、企画段階から入居者も決まった。木特有の安らぎや柔らかさ、さらにウェルネスなど、これまでにない価値が評価された。
短期の収支を優先するのではなく、次の世代にどういったモノを残していくかという視点で、環境に対する意識を高く持たないといい街にはならない。今後は、そうした取り組みに投資が紐づいてくると思う。

 

木材利用に向けた
産官学の取り組み

環境整備

林野庁

民間建築物等における木材利用の促進に向けて、川上から川下までの幅広い関係者が一同に参画する「ウッド・チェンジ協議会」を立上げ、課題の検討等を行うことにより、木材を利用しやすい環境づくりに取り組んでいます。また、建築物に利用した木材の炭素貯蔵量を発信できるように、標準的な計算・表示方法を示したガイドラインを発表。木材利用の効果の見える化を推進しています。

実証実験

三重大学

三重大学大学院の研究科グループの発表によると、CLT 工法を用いた木造学校建築物(2 階建て・延床面積407.2m2)の資材製造から施工までの建設プロセスから排出される温室効果ガスの量は442kg-CO2e/m3。また、建設時には168t-CO2e。これを同規模の鉄筋コンクリート造(RC造)と鉄骨造(S造)でも算出して比較すると、RC造(同242t-CO2e)に対して30.6% 削減、また、S造(同206t-CO2e)は18.5% 削減できることが分かりました。

木材学会誌 研究論文ページ(PDF)へ

環境認証制度

DBJ Green Building 認証

環境・社会への配慮がなされた不動産とその所有・運営事業者を支援する取り組みの「DBJ Green Building 認証」に、木材利用による取り組みを加点要素とする仕組みが導入されました。日本の環境認証制度としては初となるものです。

[評価項目]

  1. 単位面積あたりの木材利用量が一定の値以上の場合
  2. 木質材料の活用によって断熱性向上に寄与している場合
  3. 木造建物の長寿命化に向けた維持保全の取り組みを実施している場合
  4. 地域産材等を活用している場合
  5. 木質材料特有の取り組みを含む長期修繕計画を策定している場合 他

運営主体:株式会社日本政策投資銀行

ESG投資

木質化物件に優遇策

第一生命保険株式会社は、不動産運用における投資基準にESG要素を組み込むことを決定。それによると、環境・社会への配慮で認証を取得した物件や木造物件は、収益性が高くリスクが低いと見て、最低利回りのハードルレートを通常より0.2~0.3ポイント程度引き下げるとしています。

※投資評価の基準の1つ。何らかの投資案件があった場合に、その案件に投資するか否かを判断する際に、最低限必要とされる利回りのこと。

海外の取り組み

【CLTワークショップ動画レポート】
もり・まち・ひとの交差点~森林・木造建築の北欧先進国「スウェーデン」

Wood City Sweden(Trästad Sverige)の取り組み

動画出演者

発表者
Jessica Becker
(Wood City Sweden)

解説者(兼通訳)
後藤 豊 先生
(チャルマーズ工科大学 建築土木工学部 研究員)

司会
青島 啓太 先生
(追手門学院大学 文学部人文学科 准教授)

Wood City Swedenの取り組み紹介

Wood City Swedenへのインタビュー

ディスカッション~日本の木造建築産業の発達とCLT利用促進により地方創生をはかるためには

<再生後に映像右下の全画面表示をクリックすると大きな表示でご覧いただけます>

スウェーデンで産官学の連携による木造建築を推進する団体であるWood City Swedenをゲストに迎え、「Wood City Swedenの取り組み」ワークショップを開催しました。木造建築の普及をテーマに活発な議論が交わされました。ぜひご覧ください。

もり・まち・ひとの交差点~森林・木造建築の北欧先進国「スウェーデン」
「Wood City Swedenの取り組み」

開催日
:2022年11月18日(金)
撮影場所
:ROOFLAG賃貸住宅未来展示場
主催
:一般社団法人日本CLT協会
運営協力
:株式会社山下PMC

【内容】

  1. Wood City Swedenの取り組み紹介
  2. Wood City Swedenへのインタビュー
  3. ディスカッション~日本の木造建築産業の発達とCLT利用促進により地方創生をはかるためには

【出席者】

  • Jessica Becker氏(Wood City Sweden)
  • 後藤豊先生(チャルマーズ工科大学 建築土木工学部 研究員)
  • CLTで地方創生を実現する首長連合
  • 青島啓太先生(追手門学院大学 文学部⼈文学科 准教授)

CLT活用のポイント

CLTのメリットを引き出す活用法や効果を伝授

1. 事業スケジュール

工期の短縮からCO2 貯蔵量まで、
大きなメリットを実現していくポイントとは

いつ頃から検討を始めればいいの?

point 1木質材料使用方針検討の
ゴールデンタイム

  • 早期の原木発注、契約は木造工事の
    コストダウンにつながる
  • リーシング計画と合わせた検討が有効

木質材料の使用方針の決定時期が早ければ早いほど使用できる部位が多く、その使用量を増やすことができます。それが結果としてより多くのCO2 貯蔵量の獲得につながります。

※賃貸住宅やオフィス・店舗など不動産事業におけるテナント誘致のための計画。

具体的に何を詰めていけばいいの?

point 2設計段階での
サプライヤーとの対話

  • モジュールや接合部・構造計画・納まりなどの品質計画
  • 安定供給のための調達条件の確認
  • 施工合理化につながる生産計画

設計段階から木質サプライヤーが参加した中で協議を重ねることで、供給体制や技術関連の諸課題をクリア。その後のスムーズな施工につながります。

2. 事業収支への影響

環境対策の切り札として一躍注目、
木質材料使用の割高感を覆す活用に期待

point 1耐火時間と工事費

耐火性能を満たすための耐火被覆にコストがかかるため、要求される耐火時間によって工事費は変わってきます。鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物の床のみにCLT を使用した場合、1時間耐火で13% 程度、2時間耐火で15% 程度、いずれも工事費が増加しました。

※コスト試算時期:2021年1月

※建築物価調査会が公開しているコストインフォメーションにて、都内、直近5年、地上4~7 階建て・地下なし、分譲住宅もしくは賃貸住宅、RC造の建物44 件の平均値。共同住宅の工事費986~1,115 千円/ 坪を採用して試算。

point 2広告宣伝費・運営収益

木質材料を使用して建てられた施設には今、大きな注目が集まっています。環境に関する顕著な取り組みとして、新聞・雑誌やネットなどの媒体からの取材依頼が殺到し、その記事の反響は顧客の見学会などに現れています。実際CLT 事例の多い海外では、テナントリーシングや収益上のメリットがすでに明らかになっています。

point 3修繕費・運営費用

屋内の場合、修繕費は鉄筋コンクリート造/鉄骨造とあまり変わりありません。しかし屋外の場合、とくに雨ざらしになる部分に使うとなると、十分な配慮が必要です。CLTの外側に取り換えが可能な外装材を取り付けるなど、対策を十分に検討し、適切な処置を施しさえすれば問題ありません。

銘建工業(株)本社事務所・外壁使用事例

3. 性 能

軽くて丈夫なCLTの特性を活かした適材適所の活用が、施設の魅力や性能をアップ

ひき板を繊維方向に直交するように積層接着したCLTは、元々それ自体が強い性質を持っています。さらに、比較的軽量である点などを活かし、他工法と組み合わせる適材適所の活用で、建築の可能性を広げることが期待されます。

耐火性

木材は熱を伝えにくく、燃えるのもゆっくり木材は毎分約1㎜の速度でゆっくりと燃え進みます。厚さ90㎜のCLTが1時間燃えても、壁が燃え抜けません。鉄筋コンクリート造でも、鉄骨造でも、木造でも耐火建築物に求められる性能は同じです。

断熱性

夏涼しく冬暖かい、快適な室内空間を実現木材はコンクリートに比べて10倍、鉄と比べて400倍以上の高い断熱性能を持っています。

耐震・耐久性

適切に処理して外装に使用した事例も多数あり分厚いパネル全体で構造を支え、地震に強い建物が建築可能。阪神・淡路大震災を再現した振動台実験でも大きな損傷はありませんでした。鉄筋コンクリート造でも、鉄骨造でも、木造でも規模、用途毎に同じ耐震性能が求められます。

遮音性

音や振動を低減した空間を実現可能木質構造の建築では高レベルの「LH-55」まで確保。工法や仕上げの方法によって性能を高めることも可能です。※重量床衝撃音の遮音性能レベル

CLTを上手に使おう

大判パネル※1として使える特徴を活かし、
多様な用途にCLTを活用
※1 最大寸法:幅3m×長さ12m

CLT活用のヒント

中大規模建築物へのCLT活用は「部分使い」や「混構造」が効果的

上層部使用タイプ

耐火時間の短い建物上層部を木質化するタイプ。耐火被覆による工事費アップを抑えつつ、建物重量を低減。また、プレハブ化によるローコスト化、工期短縮も可能です。

事例:ザ ロイヤルパーク
キャンバス 札幌大通公園

床のみ使用タイプ

大判材としての特徴を活かし、床にCLTを使用するタイプ。延床面積あたりの木質材料使用量を読みやすく、施工性にも優れています。工法やパネル割りの工夫により工期や工事費も抑制できます。

事例:HULIC &New GINZA 8

仕上使用タイプ

仕上材としてCLTを使用するタイプ。内装制限のない部分であれば現し仕上が可能であり、木特有の温かみや美しい木肌を活かせます。また、外観へ使用することで街のシンボルに。企業のイメージアップにもつながります。

事例:スマートシティAiCT

準耐火・現しタイプ

別棟として、準耐火建築物、内装制限のない範囲で建物を計画し、CLTパネル工法等を採用。小規模で計画することで、構造的にも、デザイン的にも個性的で大胆な案を採用することができます。

事例:銘建工業(株)本社事務所

CLTの導入事例を見る

床・壁・屋根など、いろいろ使えるCLTには、
こんなに効果が!※CLTを床のみに使用した場合。

CLTの導入事例

日本全国でも数多くの事業者にCLTが選ばれています

CLTの導入事例について

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脱炭素化に向けたCLTの活用ポイントや
効果など、さらに詳しく知りたい方に

「サステナビリティ経営のための
CLT活用ハンドブック」

A4判・12ページ・全カラー(PDF:3.50MB)
発行:2022年(令和4年)3月31日 / 2024年(令和6年)5月改訂
企画・編集・制作・発行:一般社団法人 日本CLT協会
本パンフレットは、「令和2年度 木材製品の消費拡大対策のうちCLT建築実証支援事業のうち
CLT 等木質建築部材技術開発・普及事業」において作成したものです。

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CLT活用の効果とポイント

これからCLTを導入、活用してみたいという方にスピード解説!
CLTを活用する上での効果とポイントを数値や図解などを交えて分かりやすくお伝えします

「CLT活用の効果とポイント」

「サステナビリティ経営のためのCLT活用ハンドブック」から一部を抜粋。
PowerPoint ワイド画面 / 3ページ
PDF版(883KB)、PowerPoint版(ZIP形式:496KB)

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但し、他のウェブサイトや出版物に使用する場合は必ずご相談ください。

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「住む、働く。木の中で。」~ CLT、木の魅力や価値を
伝えています。

古くから建築や生活の中に使用されてきた木材。香りや肌触りなど、人に安らぎや温もりを感じさせる素材としての魅力は今なお変わりません。そうしたリラックス効果に加えて、今改めて注目を集めているのが森林資源と地域経済の好循環を生み出す建築資源としての多様な活用です。私たち日本CLT 協会は「リラックス」、「チャレンジング」、そして「サステナブル」としてのCLTの価値を発信しています。

本サイト掲載の
用語について

本サイトは、「令和2年度 木材製品の消費拡大対策のうちCLT 建築実証支援事業のうちCLT 等木質建築部材技術開発・普及事業」
において作成したパンフレットをもとに制作しました。

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