作品紹介

Cross Laminated Timber（クロス・ラミネイティド・ティンバー、以下CLT）は木質系材料としてとても優れた特性を持っています。耐火性能を持ち、軽く、強靭で、規格化され精度が高く、再利用可能であり国産材の活用に寄与します。また、内外装材として魅力的です。 しかし、その結果生み出された製品はどこか画一的な印象を与えます。それはCLTを利用した製品のイメージが「自然素材・天然素材」であるという表現「素地」に固執してしまっているのではないかと考えましたCLTを利用すると今までに見た事が無い風景に出会える、そんな材料としてのCLTの表現を考えました。CLTは木材である為十分な防腐処置が必要と考えられます。本提案は着色防腐剤を挽き板に含浸させそれを積層する事によりモザイク状のCLTを作る試みです。CLTの断面はモザイク状となり、その立面はストライプ状に見えます。CLT自体の表現の幅を広げる事により、より一層CLTが普及する事を願いました。