Demolition Forest
作品紹介
日本における仮設建築物を想像するとプレハブなどの鉄管パイプなどを用いた物が多い。建築可能な土地が狭まる日本において仮設建築物の需要は大きく高まると予想されるがデザインとして日本が誇れるものは多くない。 日本は木材大国である。木材で仮設建築物を作る農村舞台などの文化も存在している。CLTは現代における木造建築の一つの可能性であるが、運搬コストや職人不足、防火対策など様々な理由から日本では浸透していない。大阪万博にて各パーツが可搬可能な完全仮設のパビリオンを CLT で製作する。 一つのユニットを連続させることで木の温かみを残した森のような空間を創出した。
作品概要
受賞部門 | 設計部門 |
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受賞年 | 2019年 |
賞の種類 | 学生賞(日本CLT協会賞) |
受賞者 | 嵐 陽向(早稲田大学大学院) |
講評
CLTの簡易施工性を利用した構造躯体で、使用するイベントの規模に合わせてパビリオンが変幻自在な作品です。 審査委員からは「屋根の線の掛け方、円弧の重なりがよい。遠くから見て面白いなと思う造形」「くりぬいた残りを面白く使っていればさらによかった。少し材を無駄にしていると思います。」とのコメントがありました。