CWT
作品紹介
「いのち輝く未来社会のデザイン」として、自然との共生と木材の持続的活用を実現するパビリオンを提案する。国産スギ材を用いたCLTで構成されるこのパビリオンは、森林資源の循環を促し、自然と共生する。それぞれの CLT パネルは同一の台形に加工され、木漏れ日のような多様な陰影を生み出す塔 CWT（CLT Wall Tower）を形成する。万博閉幕後、このパビリオンは解体・運搬され、長く将来に渡って災害時の仮設建築や避難所として活用される。CLTの普及の象徴として、持続的に活用できるパビリオンの在り方を実現した。
作品概要
| 受賞部門 | 設計部門 |
|---|---|
| 受賞年 | 2019年 |
| 賞の種類 | 国土交通大臣賞 |
| 受賞者 | 山口 陽司（(株)大林組） 峰岸 渉（(株)大林組） 廣瀬 夏美（(株)大林組） 荻野 翔馬（(株)大林組） 古田 馨梨（(株)大林組） |
| チーム名 | 大林組 中高層木造チーム |
講評
当初、最も審査委員の票が入った作品です。国産スギ材のCLTパネルを使用し、樹木をモチーフとして設計された作品。CLTの特性をよく理解し、パビリオンとして楽しい風景を生んでいる点などが評価され、国土交通大臣賞の受賞となりました。 審査委員からは「合理的に国産材を使用している。燃えどまり層が考えやすいため耐火構造への展開がしやすい。」「架構は単純だができあがったものは複雑にできていて、構造に効きやすいのはよいと思いました。」とのコメントがありました。