CROSS OFFICE
作品紹介
X-CLT構法が創り出す新しい空間と働き方従来のオフィスの特徴と課題 これまで小規模オフイスビルは、片側コアとフリーフロアという基本構成が一般的にとられてきた。 そのシンプルな構成はオフィスの様々な空間単位に柔軟に対応できると考えられてきた。一方で建築が内包する空間を1つの抽象的なフロアに還元することは、例えば、窓辺と中央の差異や天井高の差異が生み出す本質的な空間の多様性がもたらす可能性をスポイルしてきたと言える。Al等の情報技術の発展がめまぐるしい今日、オフィスは効率的な執務空間から創発的な環境へと生まれ変わる必要がある。こうしたオフィスに求められる新しい空間像を存分に引き出す構法として強度の安定性、材寸の任意性という、CLTの特性を活かしたX-CLT構法を提案する。
作品概要
受賞部門 | 設計部門 |
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受賞年 | 2018年 |
賞の種類 | 学生賞(日本CLT協会賞) |
受賞者 | 吉田 茜 水田 悠介 池上 拓臣 中村 大輔 真子 幸輝 (西日本工業大学大学院) |
チーム名 | ミカケン |
講評
オフィスの皆で使う気持ちのよい場所がダブルグリッドを使用することで、柔らかい木でも疑似的なスタンスがとれ、剛的な接合ができるのではと解釈され、そのデザイン性が評価されました。右上がりと左上がりのパネル交差点がもう少しあってもいいのではとの指摘もありました。