CLTの扇で織る駅

作品紹介

老齢化と少子化問題がある徳島県の日和佐という小さい町は、毎年大きな祭りが開催される時、小さな駅では一時的に多い観光者に対応できない。薄いCLTパネルを最大限に活用し、扇の形で駅を増築する。お祭りや大きなイベントの際に仮に設置し、大量の観光客に休憩や雨よけ、日よけ場所を提供しながら、地域の特性をアピールする。 日和佐駅の沿線牟岐線の隣に木材加工工場や再生森があって、駅の近い場所に生産し、各駅に支援できる。CLT駅の角度も調整出きって、各駅の大きさによって対応できる。まだ使わない時に町に設置し、バスのりばや花壇やパビリオンなどの施設として使われる。町の公共施設不足問題も解決できる。地域の活性化や経済に貢献する。

作品概要

受賞部門 設計部門
受賞年 2022年
賞の種類 環境大臣賞
受賞者 孫銘遠(神奈川大学大学院) 王宇傑(Architectural Association DRL)
チーム名 wasa

講評

CLTで可動式の扇型屋根を作り、移動、回収も可能で、沿線駅等で必要に応じて活用できる折版構造をとり入れた作品です。扇子のように屋根を開閉させる仕組みをCLTで考えるという新鮮な発想が評価されました。駅に合せて開き方の度合いをコントロールできる構造の面白さと、省エネ型の輸送で環境負荷の低減に配慮されている点、架線上空を仮設なしで施工できる点も魅力的であると評価されました。