”時に”寄り道する ~未来を創り進化し続ける駅~
作品紹介
大山街道の宿場町として栄えたこの地、そして2027年リニアモーターカーの到着駅となる橋本駅で、過去と未来の結節点として「立ち止まる駅」を提案する。 この駅は過去、現在、そして未来において共通して人の往来が激しい。かつては、参列のための休憩所として立ち寄る場所であった。しかし現在では、ただ通り過ぎるためだけの駅、進んだ先のみが目的の駅となっている。そこで、未来では立ち止まることを目的とした、そこだけ時間の流れが穏やかになるような駅を提案する。 未来はこうなっていると思う。リニアモーターカーに乗ることで時間を買う人やプチ旅行として関西圏から訪れる人、地元に帰る人、通学する人。同じ時間でも体感速度は様々だ。 だが、この駅に訪れた時だけは一様に穏やかな時間が流れるだろう。 温故知新のイノベーションを目指した未来を創り進化し続ける駅だ。
作品概要
受賞部門 | 設計部門 |
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受賞年 | 2022年 |
賞の種類 | 国土交通大臣賞 |
受賞者 | 町田 綾捺(広島工業大学) |
講評
CLTのマザーボードサイズ(3m×12m)を最大限活かし、CLTの厚い板と厚い壁の使用が綺麗に表現されているシンプルで潔い仕組みは、多くの人が受け入れるスタンダードな駅になりうる提案であると評価されました。また、駅を通して、人々が様々な出会いをする、往き来するイメージが浮かぶこと、将来をポジティブに捉えて、発展していくような構想を感じさせることが高く評価されました。