グランドウッド品川
作品紹介
従来構法では、CLT壁部材の耐⼒および剛性は頂部と脚部の接合⾦物とアンカーボルトで決まりCLTの性能を⼗分活⽤できておらず、CLT構造建物の⾼層化への障壁となっていた。本堤案では、2枚のCLT壁部材をずらしながら重ねてビスで⼀体化していくことで、CLT⾃体の持つ耐⼒および剛性を発揮できるようにし、この課題を克服した。また、材料コストのうちこれらの⾦物が占める割合は少なくないため、本堤案ではコスト削減効果も期待できる。
作品概要
受賞部門 | 設計部門 |
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受賞年 | 2017年 |
賞の種類 | 特別賞(日本CLT協会賞) |
受賞者 | 貞弘 雅晴 山中 昌之 榎本 浩之 田村 純太朗 (㈱大林組 設計部) |
チーム名 | 大林組 中高層木造チーム |
講評
1層の箱を積み重ねるのではなく、本棚のようにずらして2層分と1層分を組み合わせて住戸割りをした提案で、1スパンごとに床の高さをずらしていけるのはCLTであればこそ容易にできると評価されました。審査委員からの留意事項として、耐火性について、耐震壁であっても外壁は燃えぬけてはならないため、その点の整理が必要との指摘もありました。