写真:提供:㈱采建築社

人吉復興コンテナマルシェ

2020年7月、集中豪雨による河川の氾濫で被災した人吉市。この街の復興支援として仮設の商店街を実現したものです。「街に灯りと賑わいを取り戻したい」との想いが、人吉商工会議所様のご支援のもと実現しました。仮設商店の各店舗には、SAI GROUP HOLDINGS社(同グループ会社)にて独自開発した『CLT CELL UNIT』 を採用しました。工場でCLT材にて構成したユニットを構造躯体として、現地に輸送し設置・施工する箱型建築物であり、コロナウィルス対応の仮設PCR検査場にも適用・活用されています。本仮設商店街では、耐火性・耐久性を考慮して外壁材を施工しており、KEMW社の『SOLIDO』を採用しました。歴史が刻まれた街と調和を図りつつも、現代の新しさを感じられるような木とセメントのコラボで創り出される陰影ある表情は、時間の経過と共に風合いが変化していくのも味わいの一つです。懐かしさの中にもおしゃれな雰囲気が漂う商店街は、たちまち地域の人達が集うくつろぎの場所となりました。

竣工 2021年2月
延床面積 73㎡
使用したCLT 21.3㎥
CLT利用部分 天井、床、壁、その他(ユニット躯体 )
CLTサイズ (最大)巾 2260mm x 長さ 4580mm x 厚さ 90mm
構造 CLTパネル工法
設計ルート ルート3
建物用途 店舗
防耐火構造 その他
所在地 熊本県人吉市紺屋町36−6
設計 意匠設計:㈱ Sai Design Architect 構造設計:㈱日本システム設計
施工 ㈱采建築社